ムジン、東電物流がロボットケースピッキング「MujinRCP」導入 AGV17台を制御

東電物流が中央支社に導入したロボットケースピッキング自動化ソリューション「MujinRCP」
東電物流が中央支社に導入したロボットケースピッキング自動化ソリューション「MujinRCP」

ムジン(東京・江東区)は6月4日、東電物流が中央支社(東京・大田区)で、フィジカルAIを活用したロボットケースピッキング自動化ソリューション「MujinRCP(ムジン・アールシーピー)」の稼働を開始したと発表した。NX商事と、電力設備工事に使う多品種資機材のケースピッキング作業を自動化した。

「MujinRCP」は、ロボットケースピッキング自動化ソリューション。統合型オートメーションプラットホーム「MujinOS(ムジンオーエス)」がアームロボットと17台のAGV(無人搬送車)を制御し、混載積み付け計算、AGVによる順立て供給、3Dビジョン認識、ロボット動作計画、積み付け実行までを一体で行う。

サイズや形状、重量が異なる多品種ケースを3Dビジョンで認識し、フィジカルAI技術「MujinMI(ムジンエムアイ)」でロボットが自律的にパレタイズする。アームロボット、AGV、パレットストッカーを連携させており、既存倉庫や基幹システムを生かしながら限られたスペースにも導入できる。

また、デジタルツイン上で設備の稼働状況を可視化し、作業進捗(しんちょく)、在庫情報、出荷実績などを一元管理する。作業者の確認や目視検品に依存していた工程をシステム上で管理し、検品作業や誤出荷リスクを減らす。

東電物流では、電力インフラの維持・保守に使う資機材の品種、形状、重量が多岐にわたり、出荷オーダーごとに正確にピッキングする必要がある。しかし、人手による重筋作業や、専門知識を持つ担当者への依存、誤出荷を防ぐための検品負荷が課題になっていた。

同社は「MujinRCP」の導入によって、ケース品取扱量比で90%を自動化した。ピッキング作業人員も4人から1人に削減し、対象工程の出荷検品作業もゼロ化した。また、人車分離と自動化により、労災リスクや身体的負担の低減にもつなげる。