AI(人工知能)アバター接客システムなどを手掛けるファーストローンチ(仙台市)は8月11日、静岡市がAIアバター接客システム「AICO(アイコ)」を、清水区役所で実施する庁舎総合案内の実証実験に採用したと発表した。区役所内に「AICO」を搭載したキオスク端末と、自律走行型の受付・案内ロボット「Lanky Mini(ランキーミニ)」を設置し、窓口案内や手続きに関する一次案内を検証する。
「AICO」は、人と自然に音声で対話できるAIアバターを活用し、受付、接客、施設案内、問い合わせ対応などを支援するAIソリューション。
今回の実証では、「AICO」を搭載したキオスク端末を清水区役所1階の総合案内窓口横に設置する。出入口付近には、「AICO」を内蔵した自律走行型の受付・案内ロボット「Lanky Mini」を置く。受付・案内ロボット「Lanky Mini」は、キングソフトの協力で導入する。AIアバターには清水港をモチーフにしたご当地Vチューバ―「七海波音(ななみ・はのん)」を案内役に採用した。
キオスク端末はその場で来庁者からの質問に応答する。ロボット型では、実空間を自律走行するロボットと、音声対話が可能なAIアバターを組み合わせ、入り口付近で立ち止まっている来庁者にロボット側から近づき、声をかけて案内する。
キオスク型のAIアバターは、日本語、英語、中国語、韓国語をはじめとする13カ国語以上に標準対応する。ロボット型は日本語、英語、中国語、韓国語の4言語から始め、今後拡充する。音声で対話できるため、文字入力やデジタル機器の操作が難しい来庁者にも利用しやすい案内が可能という。
ファーストローンチでは、実証を通じて画面設置型のキオスク端末と、ロボット型の案内端末を比較し、それぞれの利点と課題を検証する。また、画面の中で応対していたAIに「移動できる身体」を持たせるフィジカルAIの可能性を検証する。
実証は「静岡AIアバター推進プロジェクト」として、静岡市清水区役所(静岡市)1階で8月10日から開始した。実施期間は2027年2月末までを予定する。
静岡市では今回の実証で得た案内精度、多言語対応、来庁者の利用状況や反応、画面設置型とロボット型の案内効果の違いといった知見を、建設を検討する新清水庁舎での次世代市民サービスや、AIアバター・ロボットを活用した行政案内に活用する考え。








