エルザジャパン、英OLO Roboticsと販売契約 四足歩行ロボット対応の自律点検基盤を展開

中国ディープ・ロボティクスの「Lynx M20」シリーズに対応する「OLO」
中国ディープ・ロボティクスの「Lynx M20」シリーズに対応する「OLO」

AI(人工知能)サーバーなどを販売するエルザジャパン(東京・港区)は8月20日、英OLO Robotics(オロ・ロボティクス)と販売代理店契約を結んだと発表した。産業用ロボットの点検作業の自律化プラットホーム「OLO(オロ)」の国内取り扱いを始める。2026年秋に販売を開始する。価格は個別に見積もる。

「OLO」は、エルザジャパンが国内販売代理店を務める中国ディープ・ロボティクスの四足歩行ロボット「Lynx M20」シリーズと「Lite 3」に標準対応しており、ハードウエアとソフトウエアを統合した自律点検ソリューションとして提供する。

プラットホームはブラウザー上で動作し、専用ソフトウエアのインストールや個別のシステム構成が不要。そのため、従来のロボット導入で初期に約2週間かかっていたセットアップ工程を省略し、導入初日から自律走行ルートの構築や研究・運用を始められるという。

実環境の3Dモデル上で点検ルートを試行するシミュレーション機能も備える。25㎝までの段差に対応する階段昇降などの高負荷動作でも、実機を動かす前に仮想空間で安全性を検証できる。実機への物理的な損傷や故障のリスクを抑えた状態で、現場への配備を進められる。

通常、産業用ロボットの制御にはROS(Robot Operating System)の専門知識を持つエンジニアが必要になる。OLOでは、ブラウザー上のビジュアライザーを使い、ウェイポイント(通過点)やアクションを直感的に設定できる。

エルザジャパンでは、IP66準拠、動作周囲温度マイナス20度~55度の耐環境性能を持つ「Lynx M20」と組み合わせることで、専門チームを組織しなくても、屋外や粉じん環境下で繰り返し精度の高い自律点検ルーティンを構築できるとしている。