アビータ、ダイセルとフィジカルAI実証 四足歩行ロボで工場を巡回・点検

ダイセルの大竹工場での走行テストの様子
ダイセルの大竹工場での走行テストの様子

アバター開発のAVITA(アビータ、東京・目黒区)は9月17日、ダイセルの大竹工場(広島・大竹市)で、フィジカルAIを活用した共同実証を12月に開始すると発表した。四足歩行ロボットを使った製造プラント内の巡回や設備点検を検証し、人が担う業務の支援・代替を目指す。

初期検証には中国ロボットメーカーのユニツリーの四足歩行ロボット「Unitree Go2」を使用する。アビータがプラント環境や点検業務に合わせたAI(人工知能)を開発。ロボットと組み合わせて、実際の工場での活用可能性、安全運用に必要な条件、点検精度、運用方法などを確かめる。

対象業務や検証結果を踏まえ、実用化に適した機体やシステム構成の選定も行う。大竹工場では8月から走行テストを実施しており、12月から自律走行による検証を進める。

ダイセルは実証環境の提供に加え、対象業務や現場課題の整理、設備点検に必要な要件の定義、実証結果の評価を担当する。一方、アビータはAI開発や、ロボットの選定・連携、必要に応じたロボット開発、実証に必要な技術支援を行う。

アビータは、AIを活用した自律制御と人による遠隔支援を組み合わせたフィジカルAIを提供する。また、アバター接客サービスを展開する。同社はアバター接客サービスで得た遠隔運用の知見をロボットに広げ、フィジカルAIの現場業務への導入を進める。

両社は実証結果を踏まえ、フィジカルAIの活用範囲の拡大を検討する。