チトセロボティクス、複数メーカーのロボットアームの高精度制御を実現

複数メーカーのロボットアームをソフトで高精度制御

ロボット制御ソフト開発のチトセロボティクス(東京・文京区)は9月5日、ロボット制御ソフトウエア「クルーボ」で、メーカーが異なる協働型ロボットを含む4台のロボットアームを高精度で協調制御し、視覚の切り替えと複雑な作業の自動化を実現したと発表した。

今回の技術では、4台のロボット設置の位置や姿勢をキャリブレーションが不要で、現移動台車や移動ロボットに搭載したロボットのセッティングを容易にした。また、複数メーカーの異なるロボットアームを同じコンピュータに接続し、同時に制御できる。そのため、メーカー混在の協調作業で、シームレスな多腕制御を可能になった。

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システム構成図

同社ではユニバーサルロボット、三菱電機、デンソーウェーブ、安川電機のロボットを接続してデモを実施。運用では協働型ロボットが針の穴に糸を通す極めて精密な作業を実現した。

「クルーボ」は、カメラを使った高精度なロボット制御ができるプログラミングソフトウエア。高度な画像認識と高速なロボット軌道制御が可能なコンピュータが付属しており、必要なソフトはすべてインストール済みで、すぐに利用することができる。同社では今後、新技術で、顧客のニーズに応える新たなソリューションを提供していく方針。