分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」などの開発・提供を手掛けるオリィ研究所(東京・中央区)は9月14日、難病や重度障害などで外出困難な人が分身ロボットを操作し店員として働く「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン・バージョンベータ)」の期間限定地域キャラバンカフェを10月に広島で実施すると発表した。
キャラバンカフェでは、神経科学医薬品開発のバイオジェン・ジャパン(東京・中央区)が支援し、地元の特別支援学校の生徒が分身ロボットカフェで働く先輩達に教わりながら、接客の仕事の就労体験も行う。
会場は「アンデルセンカフェ ひろぎんホールディングス本社ビル店」(広島県広島市)で、10月20日~11月5日まで実施する。
「分身ロボットカフェDAWN」は、2018年から4回の短期開催実績を経て、2021年6月に東京・日本橋に常設実験店を開店。同店では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を始め、難病や重度の障害など、様々な事情で今まで就労の機会を得ることができなかった人たちが働いている。
「分身ロボットカフェDAWN ver.β」は京都でも12月に実施する。オリィ研究所では、今回の取り組みを通じ、障害者就労を推進したい地元企業の視察も受け入れ、広島・中国地方エリアでの就労実績を広げていく計画。