グラムアイ、NEDOがスタートアップ支援事業で採択、資金調達も実施

グラムアイが開発する「AI・ロボティクスソリューション」

AI(人工知能)で薬剤耐性菌問題の解決を目指す大阪大学発ベンチャーのGramEye(グラムアイ、大阪・茨木市)は9月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業でPCAフェーズ(実用化研究開発後期)に採択されたと発表した。

グラムアイは、「薬剤耐性菌」と呼ばれる抗菌薬の誤用や乱用で薬が効かない細菌の解決を目指すスタートアップ。大阪大学の医師と医学生が立ち上げた。その解決策として、抗菌薬の適正利用するAI(人工知能)とロボティクスソリューションの開発を行っている。

NEDOの「ディープテック・スタートアップ」は、革新的な技術の研究開発に取り組んでいるスタートアップを支援する助成事業。3つのフェーズで構成されており、グラムアイが採択された「PCAフェーズ」では、試作品の開発や初期の生産技術開発などに加え、主要市場獲得に向けた事業化可能性調査の実施などを支援する。

また、同社では、「リーズAラウンド」のセカンドクローズで、ベンチャーキャピタルのディープコアと、スタートアップ支援のSTATION Ai(ステーションエーアイ)のファンドを引受先とした第三者割当増資で資金調達を実施したことも発表した。

調達した資金が、AI・ロボティクスソリューションの臨床現場の導入に向けたAI機能強化とハードウェア改良と、海外市場参入を見据えた取り組みに使用する。