ハイボット、独BASFがアントウェルペン工場で多関節ロボットアーム導入

独BASFがベルギーにある工場で多関節ロボットアームを導入

インフラ施設の点検・メンテナンス向けRaaS(ロボット・アズ・ア・サービス)を展開するハイボット(東京・品川区)は10月12日、独化学会社のBASFのアントウェルペン工場(ベルギー)に、多関節ロボットアーム「Float Arm(フロート・アーム)」の商用機第1号を納品したと発表した。

「Float Arm」は、パイプラック施設や圧力タンク内部など障害物のある狭い空間でも動作可能なマルチリンク式のロングリーチ多関節ロボットアーム。高解像度の検査カメラ、複数のナビゲーションカメラ、3Dセンサー、肉厚測定用の超音波プローブを搭載する。

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多関節ロボットアーム「Float Arm(フロート・アーム)」

ロボットアームは、安全上の問題から人の立ち入りが厳しく制限や禁止されている場所でも、高精細な設備の点検を行うことができる。持ち運びしやすいよう軽く設計されているため、足場建設が不要で、検査時間とコストを大幅に削減することができるという。

BASFのアントウェルペン工場は、インフラ設備の点検とメンテナンス業務を改善する手法の試験と導入に取り組んでおり、今回、「Float Arm」を、そのための最新ロボットツールの1つとして採用した。工場オペレーターの最初のチームは、すでにハイボットが行うトレーニングを完了し、作業認定を受けているという。

同社では「ハイボットの専門知識と我々の特定のニーズに合わせたアプローチの結果、我々のチームは包括的で効果的なトレーニングを受けることができた。今回培ったスキルは、我々のオペレーションの効率性と安全性の向上に役立つと確信している」としている。