テムザック、宮崎・延岡市でロボットを活用した稲作支援研修を実施

雑草防除ロボット(遠隔操縦型)の操縦体験

テムザック(京都市)は11月10日、宮崎県延岡市が開催する「のべおか里山塾」で「第1回ロボットを活用した稲作支援研修」を、10月7日に実施したと発表した。

研修は、農地の大小にかかわらず、延岡市内で利用可能な稲作用ロボットやドローン、遠隔で給水・止水ができる水管理システムなどを活用した稲作支援を学び、農業への関心を高めてもらうことを目的に実施した。

1110tmsuk2 - テムザック、宮崎・延岡市でロボットを活用した稲作支援研修を実施
ドローン飛行の実演

第1回は、22名が参加。ロボットを活用した稲作の講演に加え、小型ドローンや雑草防除ロボット「雷鳥1号(β)」の操縦、スマートフォンを使った、水位・水温の確認、水門バルブ開閉といった遠隔圃場管理を体験した。

1110tmsuk3 - テムザック、宮崎・延岡市でロボットを活用した稲作支援研修を実施
遠隔圃場管理の様子

「のべおか里山塾」は、山間地域が抱える課題について、狩猟者の人材育成や農林業の体験を通じて新規就業者の確保や移住の促進を図る取り組み。延岡市が、2023度の国の「デジタル田園都市国家構想交付金(地方創生推進タイプ)」の採択決定を受けて行う「有害鳥獣が近づかない里山づくり実証事業」の一環。国や民間の専門機関と連携して、自然や動物と人間の調和を学ぶ場として提供し、持続可能な里山づくりを目指す。

1110tmsuk4 - テムザック、宮崎・延岡市でロボットを活用した稲作支援研修を実施
雑草防除ロボット「雷鳥1号」

テムザックは、2022年12月にロボットを活用した稲作で延岡市と連携協定を締結し、2023年春には、最先端実践拠点「アグリ研究所」を開設。「WORKROID農業」と呼ぶ、農業経験のない人でも取り組める省力化農業を掲げ、米粉用米の水稲直播栽培を開始。雑草防除ロボット「雷鳥1号」の開発・投入、ドローンを使った播種作業の実施、水管理システムの運用などを実践している。同社では11月11日に第2回の研修も開催する。