シンカー、ばら積みピッキング可能な新型ロボットハンドを国際ロボット展で初展示

Think Hand F(シンク・ハンド・F)

Thinker(シンカー、大阪市)は11月20日、新型ロボットハンド「Think Hand F(シンク・ハンド・F)」のアルファ版を、東京ビッグサイトで開催するロボット専門展「2023国際ロボット展(iREX2023)」(11月29日~12月2日)に初出展すると発表した。

「Think Hand F」は、死角とされてきた部分の認知できる「近接覚センサーTK-01」と、指の関節を柔軟に保つフローティング機構(対象物とロボットハンドの縦方向、横方向の位置のギャップを埋めるために、バネで力を吸収する機構)を搭載したロボットハンド

ロボットに搭載する「近接覚センサーTK-01」は、カメラを使うことなく、赤外線とAI(人工知能)を組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシング技術でモノの位置と形を非接触で高速に把握できる。

そのため、カメラを用いることなく、指先でまさぐりながら対象をつかみにいく動作を実現し、ロボットマニピュレーションの世界では難度が高いとされてきた、ランダムに積まれたり、寄せ集められたりしている複数の対象物の中の1つをつかみ取る作業のばら積みピッキングが行える。

同社ではブースで、ばら積みピッキングのデモンストレーションを実施する。今後は作業現場などで実証実験を行いながら、製品化に向けた開発を進める。