テラドローンは11月21日、三井海洋開発と、海洋プラットフォーム(PF)「FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)」向け検査ドローンの技術開発の覚書を11月7日に締結したと発表した。
海洋石油・ガス業界では、構造物の高所や閉鎖空間での人力による検査作業は、労働安全環境上の懸念事項であると同時に、大規模な海洋プラットフォームの検査では長期化につながり、業界全体の共通課題となっているという。
2社は、三井海洋開発が持つFPSOの設計・操業の知見と、テラドローンが持つ特許を取得したドローン「Terra UT Drone(非破壊検査向けの超音波探傷機能を搭載したドローン)」の検査技術開発・サービス提供を組み合わせることで、業界全体の共通課題の解決を目指す。具体的には、検査作業の安全性の向上や省人化、効率化につながるドローン技術を実用化し、環境、経済、社会的な観点から持続可能な海洋プラットフォームの操業を実現する。
三井海洋開発は、FPSOをはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに使用される浮体式海洋石油ガス・生産設備のEPCI(設計から機器購入、建造、据え付けまでの一括工事)、リース、運転・保守点検サービスを一貫して提供している。