アグリストは11月22日、宮崎県でJR九州ファームやピーマン農家と、ピーマン自動収穫ロボット「L」のテスト運用を開始したと発表した。
テスト運用は、宮崎県が「持続可能な農林水産業」の実現を目指して設立した「みやざきグリーンイノベーションプラットフォーム(みやざきGRIP)事業」の一環で行う。
「みやざきGRIP」は、宮崎で持続可能な農林水産業の実現に向けた新たなビジネス創出を目指す民間企業、団体、農林漁業者、自治体などの出会いと連携づくりを行う事業。アグリストは、事業を活用し、宮崎県内の生産者と連携し、生産性の向上を目的に、ピーマン自動収穫ロボットの現場実装するテスト運用を開始した。
運用する「L」は、ピーマンの収穫作業を効率化するロボット。ハウス内に設置したワイヤーに吊り下げられているため農場の地面の状態に影響されることなく安定して移動することが可能。AI(人工知能)で、収穫に適した果実を認識し、ベルト式収穫ハンドを使ってピーマンを自動で収穫する。
同社ではテスト運用を通じて、長期間稼働時の収穫量、収穫口ボットに適した栽培管理方法の比較、ほかの農作業や人による収穫作業とのすみ分け、必要なサポート体制の検証や検討を実施。収穫ロボットとの相性がいい栽培方法の指針や、オペレーションの詳細、運用体制などを確かめる。