東京都、青梅市で「レベル3.5」飛行のドローンが宅配便を配送する実証実験

「レベル3.5」飛行でドローンが宅配便を配送

東京都は2月19日、青梅市で、山間地域の生活利便性向上を目的に、飛行レベル「レベル3.5」で、ドローンが宅配便を配送する実証を、2月26日~3月8日の期間で実施すると発表した。

都が行う都内でドローンを使った物流サービスの早期の社会実装を目指し、2022年度から2024年度にかけ民間企業の取り組み支援の一環。今回の実証には、佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグが参画する。

「レベル3.5」は、ドローンに搭載したカメラで歩行者などの有無を確認することで、補助者や看板の配置といった現在の立ち入り管理措置を撤廃するとともに、ドローンの操縦ライセンスを保有し保険加入をしていれば道路や鉄道などの横断を伴う飛行を容易とする飛行レベルの制度。23年12月に国土交通省が新設した。

実証では、青梅市で、2つのルートでドローンが「レベル3.5」の飛行で模擬の宅配物を梱包した宅配便の配送を行う。午前11時から午後4時まで、1日に最大6回程度の片道飛行を予定。ドローンは、イームズロボティクスの「LAB6150」を使用する。

都では、2024年度に有人地帯で補助者なしの目視外飛行する飛行レベル「レベル4」の実証も計画している。