センシンロボティクス(東京・品川区)は3月6日、千代田化工建設と、資本業務提携したと発表した。提携を通じて産業分野での業務効率化と高度化の協業で一層の加速を目指す。
協業では、千代田化工建設のプラントの運転・保全業務を支援するソリューション「plant(プラント)OS」に、センシンロボティクスが持つインフラ保全技術力を融合。ロボットやドローンを使ってタイムリーにデータ収集し、千代田化工建設の3Dデジタルツインプラットフォームに集約し、AI(人工知能)などを活用して洞察を導き出す新たなソリューションを共創する。
2社は、プラントの操業現場は、少人化で深刻な人手不足があり、老朽化する設備の健全性を維持するには、日常点検の質と頻度を上げることが重要で、自動巡回型のドローンやローバー型ロボットの導入と取得するデータを利活用し業務の効率化と高度化は不可欠と見込む。
一方、先進技術の導入では、専門知識や必要なことや、継続的なメンテナンスなどの初期投資以外に運用コストがかかることに加え、新技術や製品は、頻繁に更新されるため、全ての事業者が容易に導入できないとみている。
2社は、こうした課題にセンシンロボティクスが持つ、AI、XR(クロスリアリティ)などの技術と千代田化工建設の現場も含めた総合力を融合したソリューションが解決策になるとして、その取り組みにアクセルを踏むために、今回、資本業務提携を行った。