センシードロボティクス(東京・港区)は3月13日、湘南鎌倉総合病院(神奈川・鎌倉市)で、自律移動ロボット「GAEMI(ケミ)」を使用し、コンビニ商品の病棟までの配送や、カルテ配送の実証を実施したと発表した。
実証では、病院の13階から1階のコンビニ間でのおつかい代行と商品配送、13階から3階までのカルテ配送を行った。
「GAEMI」は、エレベーターやセキュリティーゲートとの直接的な連携が不要で、組み込まれたアームを利用したエレベーターのボタン操作や、ICカードを使用しセキュリティエリアの移動が可能なロボット。ロボット本体の改修を行わずに、異なる階への移動やセキュリティが強化されたエリアへの荷物運搬ができる。サイズは540×500×1150mm、重さは64~75kg(オプションで異なる)、タッチパネルの画面サイズは8インチ。
今回の実証は、神奈川県のロボット実装促進センターが募集した、「ロボット実装促進事業」のロボットの導入実証サポートで採用を受け実施した。神奈川県の「ロボット実装促進事業」は、同県内の病院や商業施設などを対象に、施設が抱える人手不足の問題などの課題を掘り起こし、ロボットを活用することで業務効率化や生産性向上などを支援する。