ソフトバンクロボ、物語コーポレーションと飲食店のロボット活用で包括的業務提携

ソフトバンクロボティクスは3月18日、「焼肉きんぐ」など展開する物語コーポレーション(愛知・豊橋市)と、飲食店のロボット・トランスフォーメーション(RX)分野で包括的な業務提携を締結したと発表した。

飲食店RXは、従業員の接客や調理業務などをロボットに代替し、顧客と従業員にとって快適な店舗運営の取り組みを指す。

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物語コーポレーションで稼働する配膳ロボット

ソフトバンクロボティクスと物語コーポレーションは、飲食店RXで、物語コーポレーションが配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」の導入以降、ロボットに搭載するAIカメラセンサーが、店舗で使用するトレイを認識する物体認識機能を拡張する「AI(人工知能)を使った配膳完了検知」や、1店舗の導入台数に合わせた最適なロボット走行経路の設定、従業員と交差するデシャップ付近でのロボット配置と配膳物に合わせた最適な運搬速度を確立する「複数台連携の最適化」といったロボット導入効果を最大化する機能強化を図ってきた。

同時に、配膳ロボット「Keenbot(キーンボット)T8」を使った飲食業界向け配膳ロボットソリューション「Delivery train(デリバリー・トレイン)」の構築も行ってきた。物語コーポレーションでは、「Keenbot T8」を新たに522台を導入し、ソリューション利用を拡大する計画。

2社は、今回の提携を契機に取り組みを加速。新たなログインソリューションを共同で開発する。また、飲食店の運営業務やロボット、AI技術の知識を互いに共有し、RXを積極的に導入する店舗の開発を推進すると共に、互いの専門知識と技術力の融合を図り、イノベーションを生み出す土壌を育てていくとしている。