プラスオートメーション、モノタロウが兵庫の猪名川DCにAGV「t-Sort」導入

モノタロウの猪名川DCで稼働するAGV「t-Sort cb30」

プラスオートメーション(+A)は4月8日、事業者向け工場用間接資材のネット販売を手掛けるモノタロウが、兵庫・猪名川町の猪名川ディストリビューションセンター(DC)にAGV(無人搬送車)「t-Sort cb30」を導入したと発表した。

「t-Sort cb30」は、倉庫内の商品を搬送することで、少人数で短期間での大量の仕分け作業を支援する小型AGV。ハコモノ、重量物、不定形商品の行き先別仕分けが可能で、最大可搬重量は、30kg。

今回の導入では、機器設置から導入テストと作業者へのトレーニングまでを現場の稼働を止めずに4日間で実施。導入後は検品工程の作業生産性を従来と比べ130~150%、搬入から棚入れまでのリードタイムを半日短縮という効果を得ることができたという。

モノタロウは、日々、多数のサプライヤーが多種多様な商品を納品。在庫は50万点以上に上る。t-Sort導入以前は、商品を作業者がハンディターミナルでサプライヤーごとに定められた保管ルールや搬送条件を判断しながら、指定された保管棚に入庫していた。

同社では、平日1の5時までに受注した在庫商品を当日出荷することを掲げており、入荷商品を迅速にカテゴリー別に仕分けることが不可欠になっていた。今回、「t-Sort」を導入したことで、検品作業を自動化。入荷仕分け工程の検品工数を削減し、スムーズな出荷体制を構築した。

一方、+Aでは、課題解決に加え、「t-Sort」が100V電源で運用可能で、電源工事やその費用が軽微で、費用対効果が高いため、導入のハードルが低いことが、モノタロウでの利用につながったとしている。