ABBロボティクスジャパンは4月15日、ドイツの粘着テープメーカー、テサと、AI(人工知能)を搭載したボデー穴塞ぎアプリケーション自動化ソリューション開発とデモンストレーションで協業したと発表した。
ABBの製造ロボットとロボットコントローラー「SafeMove(セーフムーブ)」、テサのボデー穴塞ぎアプリケーションを組み合わせたソリューション。島田市にあるABBのテクニカルセンターに構築した。
センターで行ったソリューションのデモでは、3Dシミュレーションソフトウエアを使用して安全機能を動的に設定し、作業エリアを縮小。最先端AI対応2Dビジョンシステムを使用することで、シールが正しく貼られていることを確認する検査工程を一気通貫で行うことができた。
ソリューションを生産ラインに設置することで、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)が不要で、ロボット自身がカセット交換作業を行うことが可能になる。システムは、ブラウザソフトウェアを使用してPCから制御も行える。テサテープアプリケーション用の専用ウェブアプリケーション開発した。
2社は自動車メーカーを対象にソリューションを売り込む。2社によると、自動車会社はこれまで、樹脂プラグを使って手作業で穴を塞いでいたが。ソリューションでシール貼付を自動化することで、作業効率の向上とオペレーターが常に上を見上げる必要性がなくる効果が見込めるとしている。