ハクオウロボ、日本ロジテムとAGFのパレット一括認識と110m自動搬送を実証

実証実験の様子
実証実験の様子

ハクオウロボティクス(東京・荒川区)は5月20日、日本ロジテムと、自動フォークリフト(AGF)「AutoFork(オートフォーク)」のパレット一括認識と110mの自動搬送の実証実験を日本ロジテムの稲沢営業所で3月25日~29日に実施したと発表した。

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実証実験の概略図

実験では、「AutoFork」が複数種類のパレットを一括で自動認識した後、ストレッチフィルム包装機に搬送。さらに倉庫内の110m先の仮置き場にも自動搬送できることを実証した。

ストレッチフィルム包装機へのパレット配置と取り出し作業では、ストレッチフィルム包装機のパレット置き場が奥行きのある構造のため、フォークリフトがパレットを積み降ろすには、パレットを一度置いた後、フォークを浅く差し込み直し、パレットをさらに奥へ移動させる「二段置き」と、その逆の動作の「二段取り」が必要になる。ハクオウロボティクスでは、この一連動作を「AutoFork」で行えるようにした。

実証実験の結果、「AutoFork」が、トラックバースに置かれたパレットを自動で認識できることを始め、ストレッチフィルム包装機への搬送、フィルムの巻かれたパレットの仮置き場への搬送、仮置き場から110m離れた倉庫内保管エリアへの搬送が可能なことを確かめた。

同社では今後、この実証実験を基に、日本ロジテムと「AutoFork」の性能向上と現場導入への取り組みをさらに強化していく考え。