物流の自動化設備導入支援などを手掛けるINSOL-HIGH(インソルハイ、東京・千代田区)は6月25日、中国ロボットメーカーのKepler Exploration Robotics(ケプラーエクスプロレーションロボティクス、上海市)と、日本市場向け量産型ヒューマノイドロボット(人型二足歩行ロボット)の開発と展開で戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
2社はパートナーシップを通じて、ケプラーが開発した量産型ヒューマノイドロボット「Forerunner(フォアランナー)」をインソルハイが協力し日本市場専用にローカライズする。
また、ヒューマノイドロボットの本格的な運用に向け、物流現場を想定したテスト環境で実証実験を開始する。物流ロボット導入コンサルティングサービスを提供し、日本の物流環境のノウハウを持つ、インソルハイの物流自動化の知見を生かし、ヒューマノイドが、日本のさまざまな産業に順応できるようローカライズを進める。
具体的には、マテハン機器と連動した商品のピースピッキングやケース搬送のノウハウをケプラーと共有し、早期の運用開始を目指す。同時に日本国内の大手企業との連携も進める。取り組みを通じて、ヒューマノイドロボットの本格的な販売体制を整える。また、専門機関と連携し、リスクアセスメントや安全基準の策定も実施し、安全な現場運用を目指す。
インソルハイでは今後、作業用アプリケーション開発や他社のアプリケーションを使用できるプラットホームも構築。さまざまな環境でヒューマノイドロボットが自律して汎用(はんよう)的にタスクを実行できる基盤を整える。