ロボットベンチャーのフィンガービジョン(東京・文京区)は6月27日、視触覚ロボットハンドの新型モデル「Cyl1」「SS2」「α on β」「M6」の販売を開始すると発表した。
自動車、電気機器、素材、半導体、物流、医療などのニーズに応えるために、ロボットハンドの先端部(フィンガー)や、力、滑りだけでなく、堅さや位置情報などの視触覚情報のバリエーションを充実させた製品ラインアップをそろえた。
「Cyl1」は、局面形状の把持面で、円筒形のワークやブラシのように束ねられているワーク、小型のウエハーなどのハンドリングが行える。
「SS2」は、人の指先よりも細い形状で、バラ積みピッキングやプレーシング時のスペースが狭い場合や、小型ワークの汎用(はんよう)的な対応が可能。
「α on β」は、従来形状のバージョンアップのモデルでグリッパからの距離を近くすることで把持力をロスなく伝達できる。
「M6」は、おかず盛り付けロボットで使用されているフィンガーと同形状の製品。カップ状かで把持面に凹凸を作ることで摩擦を作り、食材に代表される柔らかく、不定形なワークに対し、少ない把持力でナイーブなハンドリングを実現した。
同社では、新型モデルで、すでに視触覚ロボットハンドの現場実装が進んでいる食品以外の業界も開拓する考え。