アグリスト、JA全農ぐんまがキュウリ収穫ロボットを園芸作物生産実証農場に導入

実証農場で稼働するキュウリ収穫ロボット
実証農場で稼働するキュウリ収穫ロボット

アグリストは7月5日、JA全農ぐんまがキュウリ生産の効率化で園芸作物生産実証農場(前橋市)に、キュウリ収穫ロボット1台を6月から導入したと発表した。

アグリストは今回の導入を通じて、収益性の高い経営モデルの検証を行う。具体的には、ロボットで労働力を補完し、労働環境の改善を図ることで生産性向上させる。実証農場での効果を確認後には、群馬県内の生産者にロボット導入の訴求活動も行う。

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実証農場で栽培するキュウリ

同社では、大規模な農家では、出荷のピーク時に人手不足で収穫作業に追われるため、管理作業に時間や手間をかけられず、「収量」や「品質」に悪影響が出る課題があり、その解決でロボットが有効としている。また、生産コスト増加や労働力不足の課題に加え、最近の異常な夏の高温で作業者のハウス内での活動時間が限られる問題を、ロボットのサポートで解消できるとみている。

群馬県の農産物で「キュウリ」は、主力品目の1つとなっている。一方で、生産現場では、収穫を手作業で行っており、夏場の高温も含めて労働環境の改善が大きな課題の1つとなっている。

こうした背景から、JA全農ぐんまでは、群馬県が実施する、スタートアップと連携し農業のさまざまな課題を解決する事業「ぐんまAgri×NETSUGEN共創事業」を活用。今回、アグリストのキュウリ自動収穫ロボットを実証導入することにした。JA全農ぐんまでもロボット活用したをスマート農業の先駆的な取り組みとして、県内農家に導入の訴求活動を行っていく考え。