社会や産業インフラ向けロボットソリューションを手掛けるイクシス(川崎市)は7月17日、床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor(フロアードクター)」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に7月16日付で登録されたと発表した。
「Floor Doctor」は、コンクリート面のひび割れ検査を簡単な操作で実施し、高精度画像が取得できる装置。オペレーターが手動でロボットを移動させて、コンクリート床面にあるひび割れの形状と位置情報を取得し、発見したひび割れをAI(人工知能)が画像解析し損傷判定を行う。15分で1グリッド(10m×10m)、1日2000m2以上の撮影が可能。全国の大手デベロッパーやスーパーゼネコンを含む40社以上で採用され、累計面積500万m2の現場で活用されている。
今回、ロボットが登録された「NETIS」は、国交省が新技術の活用で関連する情報の共有と提供を目的に整備したデータベースシステム。登録技術は、工事の効率化を進めるために政府が利用を推進しており、公共工事の施工者が技術の活用を提案し実際に工事で活用した場合には、効果に応じて工事成績評定の加点の対象になる。
イクシスでは、「NETIS」の登録を通じて、新設や既設の物流倉庫、橋梁(きょうりょう)の上部工床版、ビルのコンクリート床面、体育館のフローリングでの利用を見込む。