ラピュタロボティクスは7月23日、自在型自動倉庫「ラピュタASRS」で、導入の初期費用を抑えたサブスクリプションサービスを開始すると発表した。
自在型自動倉庫の「ラピュタASRS」は、製品スペックとファイナンスの両面で外部環境の変化に強いとしており、新たに開始するサブスクは、初期費用を大幅に減らし、わずかな期間での初期費用回収が可能なサービスにした。月次の自動化による導入効果を計りながら月額利用料を支払える。一方で、自動倉庫導入時の工事費とWMS（倉庫管理システム）などの既存システム改修費は料金に含まれておらず、初期費用になる。
サービスは、設備投資を行いつつ数年で初期費用を回収し、資産として運用する一般的なシステム導入とは異なり、初期費用を抑えることや固定資産の保有を避けることの意向を持つ企業を対象にする。
具体的には、荷主との契約期間が決まっており、長期目線での設備投資が難しい3PL（サード・パーティー・ロジスティクス）事業者や、拠点の建設や開業コストからマテハン機器導入費を可能な限り抑えたい企業、現場オペレーションの改善が進み、本格的な自動化ソリューション導入を検討する企業を想定している。
「ラピュタASRS」は、2023年8月にの販売を開始。1年ほどで5件を受注した。ラピュタでは、受注実績から自在型自動倉庫のニーズは高いとみて、イニシャルコストを軽減するサブスクリプション形式で提供することで普及を加速する。また、これまで多くの顧客から「保有」ではなく「利用」するRaaS（ロボティクス・アズ・ア・サービス）の要望が寄せられていることから、サービスを開始することにした。
