FUJI、タイに最新の電子部品実装ロボット展示ショールーム、アジアでの営業力強化

(左から)Sun Chee Keong・FMTゼネラルマネージャー、佐藤武・FUJI取締役執行役員、浅岡鉄哉・FUJI上席執行役員、佐々木順・FMA社長
(左から)Sun Chee Keong・FMTゼネラルマネージャー、佐藤武・FUJI取締役執行役員、浅岡鉄哉・FUJI上席執行役員、佐々木順・FMA社長

FUJI(フジ、愛知・知立市)は8月9日、グループ会社のFUJI MACHINE ASIA(フジ・マシーン・アジア、FMA、シンガポール)の子会社で、タイにオフィスを構えるFuji Machine Thailand(フジ・マシーン・タイランド、FMT、タイ)が、建屋を拡張しショールーム「Fuji Machine Asia Innovation Center(フジ・マシーン・アジア・イノベーション・センター)」を竣工したと発表した。

新設のショールームでは、エレクトロニクス製品に内蔵される電子基板に部品を組み付ける電子部品実装ロボットの最新機種「NXTR」を使った、生産フロア自動化システムのデモンストレーションが見学できるほか、人手不足や人件費の上昇を背景にアジア地域でも需要が年々拡大している手挿入部品の基板組み付け工程を自動化する装置も展示する。

FMAの拠点として、2006年5月に設立されたFMTは、東南アジア地域でFUJIのSMT(表面実装技術)関連装置の販売とアフターサポートを担っている。今回、FMTのオフィスに隣接する土地に新たにショールームを増設した。8月からショールームへの積極的な誘致活動を開始する。

FUJIでは、営業戦略の取り組みで、最新鋭の自動化システムを体験できるショールームの拡充を進めている。タイでの新ショールーム開設は、アジア地域で自動化システムの提案力強化の一環。人件費の高騰、人材不足、製造拠点の分散・グローバル化を背景に、アジア地域で拡大する自動化需要に対応する。同社では今後も、最新の自動化システムを体験できるショールームの拡充をグローバルに進めるとしている