ワールドサプライ、商業施設内の配送自動化で実証実験

自律走行型配送ロボット「DR1」

SGホールディングスグループで百貨店・大規模小売店向けに納品代行や館内物流を手がけるワールドサプライは7月10日、QBIT Robotics(キュービット・ロボティクス)と、ワールドサプライが館内配送業務を受託する阪急うめだ本店のバックヤードで、AMR(自律走行搬送ロボット)を使ったメール便の配送の実証実験を行ったと発表した。

今回の実証では、キュービット・ロボティクスが開発した検知・迂回できるAMR(自律走行型配送ロボット)「DR1(ディーアールワン)」を使用した。実験はバックヤードの事務所に届く書類などの小型荷物(メール便)に焦点を定めて実施。通路の幅が狭く、施設スタッフの往来で混み合うバックヤードで、自律走行型配送ロボットが安全に走行し、メール便を目的地の事務所まで配達できるのかを検証した。

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バックヤードを配送する様子

その結果、期間中に予定していた対象となる4か所の事務所、2コースを10回走行。接触などもなく、バックヤードで店舗スタッフが通常業務を行う中で配送することができた。

ワールドサプライとキュービット・ロボティクスは、SGホールディングスグループのオープンイノベーションプログラムを通じて、パートナーとして今回の取り組みを行った。2社は今回の実験結果を基に、商業施設内の配送業務自動化などの店舗支援サービス拡大につなげるとしている。