日本マルチコプター協会(JMA)は9月4日、遠隔操縦システムを搭載した無人特殊小型船舶(マリンドローン)の遠隔操縦と無人航行の実証実験を9月2日に実施したと発表した。マリンドローンを遠隔操縦で無人航行する実証実験は日本初という。
マリンドローンは、水上バイクを基に開発。JMAが開発した遠隔操作と自動運転を組み合わせた技術「水上監視システム」を搭載する。
実証実験では、FPV(ファースト・パーソン・ビュー、一人称視点)で制御能力や操縦の安定性、無人航行中のマリンドローンから送られた映像の視認性などを評価。実証の結果、約200メートルの距離で安定した遠隔操作とリアルタイム映像転送が可能なことを確かめた。
JMAでは今後、10月に開催する「危機管理産業展2024」などの業界イベントにマリンドローンを出展。認知の拡大を図り、一般企業に加え、防衛省や消防庁での導入も目指す。
完全自律航行も開発視野に入れており、自動航行プログラミングソフトと連携し、一層の効率化にも取り組む。さらに、水上バイクメーカーとの協業し、技術改良と市場拡大を進める。