ヤマハ発動機は9月10日、完全ベルトレス構造のスカラロボット「YK-XG」で、大型物や重量物向けの「YK1200XG」と、専用コントローラ「RCX341」を10月に発売すると発表した。
「YK1200XG」は、大型・重量物の組み立てや搬送に適したスカラロボット。アーム長が1200mm、最大可搬質量は50kgで業界最速レベルという標準サイクルタイム実現した。また、減速比やモータ最高回転数の見直しなどで、従来機種よりも最高速を大幅に向上させ、高速動作を可能にした。
専用コントローラ「RCX341」は、従来機器と同じコンパクト設計を採用する一方で、最大出力電流を増大し、「YK1200XG」の重量物搬送の高速性を安定的に支援できるようにした。また、制御盤内への設置を考慮し、回生ユニットは高さと奥行きをコントローラとそろえた。
ヤマハ発動機では、普及が進む電気自動車（EV）用で、世界的に需要が増加している車載電池（バッテリー）の製造と組み立て搬送ラインでの利用を見込む。
