茨城大発ベンチャーでロボティクス事業を手掛けるユニキャスト(茨城・日立市)は9月19日、ロボット下げ膳サービス「MOTTETTE(もってって)」の実証実験をJR日立駅直結のカフェ「SEA BiRDS CAFE」(茨城・日立市)で開始したと発表した。
「MOTTETTE」は、客がテーブルに配置しているQRコードをスマホで読み取り、QRコードで呼び出した画面から「ロボットを呼ぶ」をタップする。その後、ロボットがテーブルまで来たら、客が食器をロボットに乗せ、ロボットのタブレットに表示された完了ボタンを押すと、ロボットがキッチンに戻る仕組み。
ユニキャストは、実証実験で「MOTTETTE」を使った下げ膳作業を自動化し、スタッフの負担を軽減し、接客やおもてなしに専念できる環境を整える。具体的には、下げ膳作業の一部をロボットに任せ、スタッフが本来の接客業務に集中できるようにする。また、ロボット活用で生まれた時間でスタッフが、より顧客に寄り添ったサービスを提供し、飲食体験全体の満足度向上につなげる。実証実験は2週間で行う。
同社では今後、実証実験の結果を基に、サービス改善や新たな機能を追加し、多くの飲食店で導入可能なソリューションの完成を目指す。