NECプラットフォームズ、ドンキーの農業ロボットに小型ボックスコントローラ提供

スマート農業ロボット「CP200」
スマート農業ロボット「CP200」

NECプラットフォームズは9月26日、自律多機能型ロボット開発のDONKEY(ドンキー、神奈川・相模原市)が開発・販売するスマート農業ロボット「CP200」向けに、FPGA(書き換え可能な集積回路)を活用しAI(人工知能)や画像解析のリアルタイム処理が可能なコンパクトボックス型コントローラを提供したと発表した。

「CP200」は、小規模な圃場(ほじょう)で、さまざまな農作物を生産する都市農園など向けロボット。カメラを使った自動追従やGNSS(測位衛星システム)を利用した自動走行機能を備えており、運搬やけん引、薬剤散布などの農作業の省力化や軽労化を図れる。9月から販売を開始した。

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AMD Zynq UltraScale+ MPSoC搭載モデル

NECプラットフォームズは今回、ロボット用に、エッジコンピューティングで必要なリアルタイムで低遅延な処理が可能で、省電力、収容性、供給期間などの特徴を持ち、FPGA部に専用ロジックを組み込める米AMDの高性能チップ「MPSoC(マルチプロセッサ・システム・オン・チップ)」を搭載したコンパクトボックス型コントローラ「AMD Zynq UltraScale+ MPSoC搭載モデル」のメインボードを提供した。また、FPGA開発のサポートを行い、カメラ画像と映像の効率的で安定したリアルタイム処理を可能にすることで自動化機能の実用化を支援した。

ドンキーでは、農業ロボットシステムの開発を進める中、AIや画像解析など負荷の大きい演算処理が可能で、屋外利用に耐えられる高温環境に対応したエッジコンピューティング用のコントローラを必要としており、NECプラットフォームズでは、その要求を満たすコントローラを提供したとしている。