オリィ研究所(東京・中央区)は9月30日、長岡福祉協会(新潟・長岡市)と、高齢者施設で、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を使った遠隔レクリエーションの実証実験を実施したと発表した。
実証実験では、長岡福祉協会が運営する「デイサービスセンター新橋さくらの園」(東京・港区)で、移動困難者の操作者が「OriHime」と施設にあるエルダーシステムを同時に遠隔操作しながら、カラオケや口腔体操、座位で行う運動のレクリエーションを行った。
遠隔操作によるロボットを活用してレクリエーションを行うことで、施設職員の業務負荷軽減と、利用者の満足度向上を検証する一方、移動困難者が遠隔で操作する分身ロボットを使い、レクリエーションを体験することでコンテンツのマンネリ化の解消できるかも確かめた。実証実験は8月に実施した。
実験の結果、業務負荷軽減関連で「完全に機能すれば人員を他に充てることができるので改善すると思う」など、利用者の満足度関連では、「とても楽しそうで、普段より集中力高い様子でした」などの回答があり、利用者や施設職員に対して一定の効果があった。同社では、今後も実施回数やコンテンツなどを変えながら検証を続け、より一層の効果的で生産性を向上する方法を模索して行くとしている。