三菱電機、米産業用ロボットスタートアップのフォーミックに出資

三菱電機、米産業用ロボットスタートアップのフォーミックにCVCを通じ出資

三菱電機は10月22日、グローバル・ブレインと共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」で、産業用ロボットの設計、開発、保守をサブスクリプション型の販売モデルで提供する米国スタートアップのフォーミックテクノロジーズに出資したと発表した。

フォーミックは、産業用ロボットを使った製品や材料をパレットに積み上げて運搬や保管を行う「パレタイズ」や梱包などの工程自動化システムの設計から導入、設置、保守までをワンストップで手掛ける。また、独自開発したソフトウエアを活用し、中小企業を中心に、顧客の個別のニーズに合わせたソリューションを提供する。

さらに、ソリューションを独自ファイナンススキームと組み合わせたサブスクリプション型サービスを提供することで、産業用ロボットの導入やメンテナンスで顧客の負担軽減し、製造業で労働力不足などの対策に向けた自動化の導入の加速を図っている。

製造業や物流業では、労働力不足の解消に向け、自動化の取り組みが急速に進んでおり、ロボットの導入が活発化する一方、ロボット導入の高額な初期費用や専門知識を持つ人材の確保・育成が大きな課題となっているという。

三菱電機では、こうした課題解決にフォーミックのソリューションが役立つとみて出資を決めた。今後はフォーミックと自社の自動化ソリューションを組み合わせ、顧客が導入しやすい形に進化させた新しいビジネスモデルの構築に取り組むとしている。