ユーゴーは12月11日、えひめロボティクス障がい者サポートコンソーシアムに参画し、愛媛県の「デジタル実装加速化プロジェクト(トライアングルエヒメ)」で、業務ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」を活用した観光ガイド事業を行うと発表した。
「トライアングルエヒメ」は、デジタル技術を活用し愛媛県内の課題を解決する取り組み。えひめロボティクス障がい者サポートコンソーシアムは、プロジェクトを通じて、アバターロボットを活用した肢体不自由者が対象の就労機会の創出に取り組む。
今回の事業では、特別支援学校の学生が、四国西予ジオミュージアム(愛媛・西予市)に設置された「ugo mini」を遠く離れた教室から操作し、ミュージアム内を回遊させながら、四国西予ジオパークのおすすめスポットを紹介する。
文科省によると、現在、全国の特別支援学校で、肢体不自由者の就職率は6.2%(2020年、)で、愛媛県は民間企業に雇用されている障がい者の割合が全国25位で、今後は20位を目標として掲げている。
ユーゴーなどは「ugo mini」を活用し、ロボット操作が可能な肢体不自由者の育成モデルを構築。同時に、検証結果を踏まえ、ロボットを活用した就労促進サービスモデルの構築を検討する。
えひめロボティクス障がい者サポートコンソーシアムの代表を務めるコンサルティング業務などのノトス(愛媛・松山市)では「操作するパイロットの目や口、手足となるアバターロボットは肢体不自由者の可能性を広げてくれる。観光に限らず、さまざまな領域で、『ugo mini』が、肢体不自由者の未来を後押しすることを期待している」(藤原正典・代表取締役)としている。