アールティ、人型協働ロボット「Foodly」の研究開発用モデル発売

人型協働ロボット「Foodly」

アールティ(東京都千代田区)は7月26日、ピック&プレイスを行うロボットの研究者、開発者向けに、人型協働ロボット「Foodly(フードリー)」の研究開発用モデル「Foodly TypeR(フードリータイプアール)」を発売すると発表した。

「Foodly」は、自然由来の不定形な食品を扱うことができる人型協働ロボット。食品不定形物の3D認識技術を活用したAI(人工知能)ビジョンを搭載する。

「Foodly TypeR」は、Foodlyのフォルム、メカ機能、食品に直接触れられる食品衛生法適合品のハンドシステムをそのままに、PCでの基本的なソフトウエア開発を可能にしたモデル。

ロボット開発用オープンソースミドルウェア「ROS(ロボット・オペレーティング・システム)」の開発に対応。動作作成にはROSを採用し、ビジョンシステムにはアールティが独自開発した不定形物のAI認識技術「NEKONOTE Vision」を搭載する。

従来は食品業界での利用が主だったFoodlyの特長を生かしつつ、様々な用途に向けた柔軟な活用ができる機能を実現し、食品だけでなく幅広い開発ニーズで新たな可能性を切り拓くためのモデルと位置付けている。

アールティでは、大学等の研究機関のほか、用途開発を行いたいロボットSIerの開発用ロボットでの利用を見込んでいる。