テラドローン、インドネシアで農業用ドローンの実証実験と事業展開に着手

インドネシアで開催されたワークショップでのプレゼンテーション
インドネシアで開催されたワークショップでのプレゼンテーション

テラドローン(東京・渋谷区)は2月27日、農林水産省のインドネシアで日本のスマート農業技術の実証と事業展開を支援する事業に採択され、インドネシアで農業用ドローンの実証実験と事業展開を開始すると発表した。

事業名は「東南アジアにおけるスマート農業の実証支援委託事業(インドネシア)」。テラドローンは、事業を通じて、インドネシアの企業との連携や戦略的パートナーシップを構築し、農業用ドローンの開発と改良を進めると同時に、ドローンを使ったアブラヤシの農薬と肥料散布の実証実験を実施する。

また、農水省とインドネシアの支援を受け、スマート農業技術のニーズ把握などの情報収集、実証圃場の確保、実証パートナーの確保、事業展開のパートナー候補の確保にも取り組む。事業の一環で、2月6日にはジャカルタで開催されたワークショップで、高精度測位技術を活用したドローンの農薬と肥料散布をテーマにプレゼンテーションも実施した。

同社は、インドネシア子会社のテラドローン・インドネシアを通じて、ドローンを活用した農薬散布事業「Terra Agri(テラアグリ)」を展開しており、インドネシアのスマート農業推進支援の提案を農水省に行い採択された。

今後は、インドネシア政府と現地企業との連携を強化し、農業課題の解決に向けた実証実験の機会を創出し、事業展開を進めると共に、現地で継続的な実証実験から得た知見を基に、農薬と肥料散布のドローン技術の開発と改良を加速させる方針。