
テラドローン(東京・渋谷区)は3月6日、カメラとモニター一体化システム「CCTV」を搭載した水中ドローンを使った下水道検査を、サウジアラビアのジェッダ北部で実施したと発表した。
検査では、テラドローンがサウジアラビアの国営水道会社、ナショナル・ウオーター・カンパニー(NWC、リヤド)が保有する、約38kmの下水道管内の状態を、遠隔操作型の水中ドローンで点検した。具体的には、「水道管の位置特定」「下水道管内の点検」を行った。
「水道管の位置特定」は、地中レーダーで埋設されたマンホールの位置を探知し、パイプロケーターを活用して地中に埋設された水道管の位置を特定する調査。調査結果をもとに、道路バリケードや安全標識の設置、マンホールの開放を行う。
「水道管内の点検」は、ドローンで、排水を行わず、満水状態の下水道管の様子をリアルタイムで記録した。また、400mのテザーケーブルを使用し、広範囲でマンホール内部や配管内の映像の撮影を行った。「」では、水中ドローンの検査で損傷が発見された場合の追加の排水調査の対応
テラドローンでは今後も、自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross 1」を活用し、日本市場に加え、海外市場でも下水道などのインフラ点検分野で事業展開を推進するとしている。