
ユーゴーは3月7日、、業務ロボット「ugo(ユーゴー)」と、ロボットプラットホーム「ugo platform(ユーゴープラットホーム)」の警備機能の大型アップデートを3月3日に実施したと発表した。
AI警備機能「asilla for ugo(アジラ・フォー・ユーゴー)」や長時間録画機能、コールボタンの呼び出し機能、生成AIの自動案内機能を追加した。

「asilla for ugo」は、警備システム開発のアジラ(東京・町田市)のAI技術から「ugo」の警備ロボットでの使用に必要なAIだけをセレクトしたオプション機能。エッジPCオプションの「ugo +edge AI(ユーゴー・プラス・エッジ・エーアイ)」を搭載したロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」に「asilla for ugo」を組み合わせることで、迷惑行為や車いすなどをリアルタイムで検知できる。

長時間録画機能は、「ugo」のカメラから取得した映像を10分ごとに録画し、最大1カ月分の記録をロボット本体に保存可能にした。録画データは、ロボットからクラウドアプリケーション「ugo Portal(ユーゴーポータル)」上にアップロードすることで、後から確認できる。監視カメラの役割と見逃し防止の強化で導入した。

コールボタンの呼び出し機能では、ロボットの前に立った人物がボタンを押すことで、防災センターに直接連絡し、警備スタッフを呼び出せる。
コールボタンを使用した場合には、現場に駆けつける前に、遠隔で状況を確認する警備スタッフが緊急性の有無を判断する。警備スタッフは「ugo」を通じて、周囲の状況を確認し、緊急対応が必要かを即座に決定できるため、現場に行かなくても状況を把握し、最適な対応を迅速に行えるようになる。

生成AIの自動案内機能は、生成AIを活用し施設内の案内業務を「ugo」が行えるようにする。来訪者の質問に対してAIを使って回答が可能で、警備員の負担を大幅に軽減する。「ugo」に答えてほしいオリジナルのQ&Aのデータをユーザー追加できるため、施設ごとに適切な回答をすることが可能。会話の履歴はチャット形式のデータで残るので、質問の傾向を分析したり、不足しているデータを見つけたりできる。
コールボタンの呼び出しと、生成AIの自動案内の機能は、4月から提供を開始する。ユーゴーでは、今回の警備機能の大幅なアップデートを受け、小型ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」の用途を点検に加え、警備領域にも拡大する。