テラドローン、UTドローンでドイツの高圧ガス貯蔵用球形タンクの検査を実施

テラドローン、UTドローンでドイツの高圧ガス貯蔵用球形タンクの検査を実施

テラドローンは4月1日、自社開発のUTドローン(超音波探傷検査機器の搭載ドローン)で、バルク製品を取り扱うオランダのHES International(HESインターナショナル、ロッテルダム)が所有する、ドイツのヴィルヘルムスハーフェンにある高圧ガス貯蔵用の球形タンク4基の検査を実施したと発表した。

検査に使用したUTドローンは、超音波深傷検査に対応し、タンク内部の表面を傷つけることなく板厚測定が可能。接触触媒(カプラント)ディスペンサーを搭載しており、飛行中でも探触子にカプラントを供給できるため、効率的に検査を進められる。

今回の検査ではタンク内部の閉鎖空間を調べると同時に、タンク検査の安全性とUTドローンの新たなる利活用の拡張を確かめた。検査作業員の訓練と測定機器は、国際基準を満たして行った。

球形タンクは、圧力下でガスを貯蔵するための大型のタンクを指す。テラドローンによれば、球形タンクの点検は足場やはしごを設置し、作業員が内部に入って実施する手法が一般的で、作業員の安全性やタンク内部の損傷リスク、足場の設置・撤去、設備の稼働停止時間による生産性の低下が課題になっていた。一方で気体を貯蔵する球形タンクは、液体用の円筒タンクに比べ、直線部分が少なく、UTドローンを使った検査の難易度が高いという。

テラドローンは、UTドローンを利用した検査ソリューションを提供しており、今回の取り組みは、HESインターナショナルがテラドローンの実績と技術力を評価し行った。同社では、UTドローンの活用することで、作業員はタンク内に入ることなく安全に検査ができるため、リスクを大幅に軽減できるという。

また、検査準備にかかる足場の設置・撤去が不要になり、労働コストの削減や、従来は数週間から1カ月ほどかかっていた検査を1日で完了が可能になり、設備の稼働停止時間を最小限に抑えながら、品質を損なうことなく迅速で正確な検査が行えるとしている。