
ロボット開発のソラリス(東京・板橋区)は5月9日、ミミズ型の管内走行ロボット「Sooha(ソーハ)100Aモデル」を、5月から発売すると発表した。
「Sooha」は、ミミズの移動様式を空気圧人工筋肉の特性を利用し模倣することで小口径配管内の自立走行を実現したロボット。民間企業の工場内配管や自治体の上下水道管などでの利用を想定しており、配管内の検査や清掃を同時に行える。
ロボットは、これまで研究開発とプロトタイプを利用したPoC(概念実証)を半導体を始めとする製造業の現場で数多く実施。その検証を踏まえ、今回、走行性能や実用機能を大幅に刷新し、提供を始めることにした。
ソラリスは、中村太郎・中央大学教授が長年にわたり行ってきた、生物模倣ロボットの社会実装の研究で、コア技術の空気圧で動く人工筋肉(ソフトアクチュエータ)を応用したソフトロボットの開発、提供を行っている。同社では今後、ミミズ型管内走行ロボットのラインアップ拡充や付加機能追加に取り組む方針。