フルデプス、水中ドローン「DiveUnit」を活用した2種類の水中3D撮影サービス開始

フルデプス、水中ドローン「DiveUnit」を活用した2種類の水中3D撮影サービス開始
フルデプス、水中ドローン「DiveUnit」を活用した2種類の水中3D撮影サービス開始

水中ドローン開発スタートアップのFullDepth(フルデプス、茨城・つくば市)は6月16日、国産水中ドローン「DiveUnit(ダイブユニット)」を使用した、2種類の水中3D撮影サービスを開始したと発表した。

「水中3D点群撮影サービス」と「水中壁面オルソ画像撮影サービス」を提供する。ともに、ドローンに搭載した音響とカメラ技術、測位・自動制御システムを活用し、水中構造物の詳細な3Dデータを取得することで外観点検を効率化する。

0616fulldepth2 - フルデプス、水中ドローン「DiveUnit」を活用した2種類の水中3D撮影サービス開始

「水中3D点群撮影サービス」で水中ドローンとUAV(無人航空機)を組み合わせた水上と陸上の3D撮影例

「水中3D点群撮影サービス」は、「マルチビームソナー」と呼ばれる音響技術を搭載した水中ドローンを使って、水中の3D点群データを取得し、ドローンの測位技術で、水中での高精度な3D計測を行う。船舶とシングルビームソナーを使ったダムや港湾の堆砂計測の効率化、河川やため池における潜水士による水深計測作業の代替での利用を想定する。

一方、「水中壁面オルソ画像撮影サービス」は、壁面構造物の外観点検に特化したサービス。ドローンに搭載したカメラとフォトグラメトリ(写真測量)技術を活用し、2Dと3Dの画像データを取得する。

0616fulldepth3 - フルデプス、水中ドローン「DiveUnit」を活用した2種類の水中3D撮影サービス開始
「水中壁面オルソ画像撮影サービス」で水中ドローンの壁面向け自走制御を活用した港湾岸壁の2D撮影例

ドローンは、壁面との距離と位置を自律的に認識しながら、姿勢と距離を自動制御し、網羅的に壁面を撮影する。橋脚、河川護岸、港湾岸壁などの水中構造物の外観点検を始め、ダム堤体や火力・原子力・水力発電施設の沿岸構造物の健全性評価といった用途を見込む。