キビテク、川崎重工と共創拠点「KAWARUBA」で遠隔管理システム搭載の配膳ロボットを実証

「KAWARUBA」のカフェカウンターから会議室に搬送を行う配膳ロボット
「KAWARUBA」のカフェカウンターから会議室に搬送を行う配膳ロボット

ロボット遠隔制御サービス開発スタートアップのキビテク(東京・品川区)は6月17日、川崎重工業と、羽田イノベーションシティ(東京・大田区)に川崎重工が開設したソーシャルイノベーション共創拠点「KAWARUBA(カワルバ)」のカフェスペースで、配膳ロボットの実証を開始したと発表した。

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カフェスタッフはモバイル端末で配膳先を指定する

実証では、プリファードロボティクス(東京・千代田区)の移動ロボット「Kachaka Pro(カチャカプロ)」に、キビテクが開発した遠隔管理システム「HATS」を搭載した搬送ロボットシステムを使用する。システムは、カフェ店員の作業指示や一般ユーザーがロボットの配膳が完了したことを伝えるためのタブレット端末を備える。

ロボットはカフェから隣接する会議室への飲料搬送を行う。会議室や展示スペース等の機能も備えた複合的な施設での運用を通じて、配膳だけではなく適応的にロボットが人を支援するソリューションの可能性とその運用法を検証する。

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川崎重工のソーシャルイノベーション共創拠点「KAWARUBA(カワルバ)」

今回の実証が行われる「KAWARUBA」は、川崎重工が2024年11月に羽田イノベーションシティ(東京都大田区)内に開設した共創施設。「社会課題解決に向けた多様な人々の集いと価値創造」をコンセプトに、会議室、展示エリア、カフェ、ステージなどを備える。

キビテクと川崎重工は、今後もKAWARUBAで、配膳業務以外のサービスシナリオに対応可能なソーシャルロボットの事業共創を進める。