
Phoxter(フォクスター、大阪・豊中市)は9月3日、国内初という、生成AI(人工知能)機能を搭載したAMR(自律移動ロボット)システムを開発したと発表した。9月10日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2025」で披露する。
生成AI搭載のAMRシステムは、FAQや設備マニュアルをAIに学習させたチャットボット機能で運用知識をアーカイブとして活用できるのが特長。障害発生時には、ログ収集や手順提示、保全通知などを自動で支援する。
導入は、オンプレミスとクラウドを選択可能。オンプレミスは機密性の高いデータを外部に出さず安全に運用できる。一方、クラウドでは複数拠点でナレッジを集約と共有できる。

ハードウエア面では、付帯電源の標準搭載し、センサーやコンベヤーの追加アタッチメントにも柔軟に対応する。高さ統一設計を採用しており、可搬重量変更時も設備改修を最小限に抑えられる。
フォクスターによると、これまでAMRに異常が発生した場合にはメーカーやシステム会社への問い合わせ対応が必要で、復旧に時間がかかっていた。
そこで、同社では、2000台超のAMR導入実績と、250社以上で培ったAI検査の知見を基に運用知見と現場で使いこなせるAI技術を開発。AMRに搭載することで稼働停止時間を抑え、生産性を向上できるようにした。今後は、エージェント機能などへの拡張を視野に、AMRの自律化を促進していく計画だ。