ソリッドサーフェス、羽田イノベーションシティでロボット実証フィールド提供開始

HICITYで実証実験中のソリッドサーフェスの配膳実証風景
HICITYで実証実験中のソリッドサーフェスの配膳実証風景

ソリッドサーフェス(東京・千代田区)は9月19日、羽田空港に隣接する大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(HICITY)」で、ロボットサービス事業者向けに実証運用試験のテストフィールド提供サービスを開始したと発表した。

テストフィールドでは、屋内外通路やエレベーター、自動ドアなどの設備と連携し、搬送や清掃といった業務でのロボット活用を検証できる。運行管理や制御の実行・支援に加え、収集された各種データの取得・分析も提供する。

同社では、清掃や搬送業務の省人化と品質向上、複数ベンダー製ロボットを一元管理する統合プラットホーム開発での利用を見込む。また、複数ロボットの同時運用や遠隔制御技術の検討が可能なため、ビル管理会社のロボット運用の収益化モデル構築にもつながるとしている。

ソリッドサーフェスは、羽田第1ゾーンスマートシティ推進協議会に参画しており、過去に構築したデリバリー支援システムやロボット統合管制システムの知見を活用してサービスに取り組む。今後は、異なる業務や異なるベンダーのロボットが同一空間で同時稼働する環境を想定した統合管制システムを検証する。また、建物センサーや建物OS(基本ソフト)との連携仕様を確立し、施設全体を対象としたロボット統合制御の商用展開を目指す。