
GMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR、東京・渋谷区)は9月19日、「ロボット人材派遣型サービス」のラインナップに、中国ロボットメーカー、UBTECH(ユービーテック)のヒューマノイドロボット「Walker E(ウォーカーイー)」を追加したと発表した。2026年2月から提供を開始する。研究開発や教育現場、製造業での作業補助など、多様なシーンでの活用を見込む。
「Walker E」は、身長172cm、41自由度(DOF)を備えたヒューマノイドロボット。時速10kmでの歩行や複雑な作業動作ができる。3Dビジョン、IMU(慣性計測装置)、6軸力覚センサーを搭載し、周囲の環境を正確に認識が可能。関節に電動駆動方式を採用しており、俊敏で滑らかに動作する。軽量設計のロボットアームと精巧なロボットハンドで、人間に近い柔軟な動作や複雑な手作業もこなすことができる。
GMO AIRは派遣サービスで、ロボット本体の提供に加え、操作トレーニングや技術指導、ソフトウエア開発支援までワンストップで行っており、高額な初期投資を避けつつ、実証実験や比較検証を進められるのが特長。今後は「Walker E」の派遣を皮切りに、物流、介護、警備、サービス業でロボットの実証を推進する。国内外の研究機関・企業との連携を深め、AI(人工知能)やIoTと組み合わせた新たなユースケースの創出も目指す。