ユニキャスト、鹿島がオフィス内ロボット書類配送ソリューション導入

配送ロボットのタッチパネルで送り先を選択し書類を配送する
配送ロボットのタッチパネルで送り先を選択し書類を配送する

茨城大発ベンチャーでロボティクス事業を手掛けるユニキャスト(茨城・日立市)は9月30日、鹿島が、オフィス内書類配送ソリューション「書類MOTTETTE(もってって)」を導入し、7月から運用を開始したと発表した。

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テーブルに設置したスマートボタンで配送ロボットを呼び出す

「書類MOTTETTE」は、スマートボタンかQRコードで簡単にロボットを呼び出しロボットが書類を配送するシステム。オフィスの運用に応じて配置場所や台数が調整可能で、配送先が複数拠点にわたるルートもタッチパネル操作で設定できる。

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トレーは運ぶ書類に合わせてカスタマイズが可能

配送先で受取人が不在の場合には、自動で呼び出し元へ戻る設定が行えるため、紛失や配送漏れを防げる。UI(ユーザーインターフェース)デザイン、音声ガイダンス、配送ルートなどは導入先環境に合わせて柔軟にカスタマイズできる。飲食店での下げ膳業務をロボットが担う「下げ膳MOTTETTE」に続く、「MOTTETTE」シリーズの第2弾ソリューションで開発した。

鹿島では、同社担当者が飲食店で配膳ロボットを見た際に「料理の代わりに書類を運べないか」という発想を得たことをきっかけに、ユニキャストへ相談。ユニキャストがオフィスレイアウト、書類配送ルート、呼び出し方式などをヒアリングし、スマートボタンによる簡単な呼び出し機能や複数拠点への一括配送機能など、現場に最適化したプランを提案したことを受け、導入を決めた。

ユニキャストでは今後、「書類MOTTETTE」を起点に、AI(人工知能)とロボティクスを活用したサービスを拡充。顧客のDX(デジタル)推進を支援していくとしている。