
ヤマハ発動機は10月14日、台湾の産業機器メーカー、TOYO AUTOMATION(TOYO、トーヨー・オートメーション)と、産業用ロボット生産の合弁会社「TY ROBOTICS(TY、ティーワイロボティクス)」を8月に設立したと発表した。
TYは同社の都田事業所(静岡・浜松市)に拠点を置き、2026年1月から生産を開始する。合弁会社は、ヤマハ発動機が事業統括と品質統制、TOYOは生産技術と資源供給を担当する。これに伴い、ヤマハ発動機は単軸ロボットと直交ロボットの生産を段階的にTYへ移管し、製造ラインの効率化とリードタイム短縮を図るとともに、ロボット製品のラインアップ拡大と競争力強化する。
TOYOは、単軸アクチュエータなどを主要製品とする産業機器メーカーで、近年は半導体需要やスマートファクトリー化の流れを受け、自動化機器分野で成長している。ヤマハ発動機は、2019年3月にTOYOへの出資を通じて関係を構築しており、すでにモータレス単軸アクチュエータなどをOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている。
両社は今後、合弁会社を通じて製造能力の拡張や技術共有を進め、グローバルなロボット市場でのポジション強化を図っていくとしている。