ロボットバンク(東京・新宿区)は10月28日、ピッキング特化型AMR(自律移動ロボット)「Star Pick(スターピック)」を、2025年年末から2026年年明けにかけて発売すると発表した。
「Star Pick」は、自社開発の一体型シャーシを採用しており、走行効率と安定性を確保しながら、大きな積載スペースと搭載物の対応が可能。大型タッチスクリーンと多色全方向音声・光アラームで、人とロボットが混在する環境でも使いやすいユーザーインターフェースに仕上げた。
また、産業用デュアルバンドWi-Fiとセルラー通信で、ロボットとサーバー間の信頼性とリアルタイム性を確保したほか、独自のクラウド端末管理プラットホームと連携し、生産搬送効率のモニタリングが行える。OpenAPIでWMS(倉庫管理システム)やERP(統合基幹業務システム)、MES(生産実行システム)などとの連携が可能で、二次開発にも対応。現場の業務に合わせた柔軟なカスタマイズも行える。

運用シナリオは、スマート工場で、前後工程ラインの連携、物料の入出庫連携、自動化生産ラインとの連携などの点対点搬送(P2P)を想定。単一点から多点、多点から単一点、多点から多点などの複数モードへ拡張可能で、MESと連携し物料の精密管理もできる。
ロボットバンクでは現在、発売に向けたテスト運用を進めており、工場や倉庫の自動化を検討する企業に向け、順次詳細情報を提供すていく。








