アグリスト(宮崎・新富町)は10月30日、AI(人工知能)とロボット技術を活用した新型の自動収穫ロボット「Q(キュー)」を発表した。AIの学習強化のデータ収集で自社農場で先行導入しており、2026年4月以降に順次レンタルを開始する。
「Q」は、収穫性能は毎分1個、安全機能で畝端検知、誤収穫防止センサー、非常停止ボタン、過負荷検知を備える。新機能で、畝間移動、夜間収穫用ライト、脱輪防止センサー、衝突防止、音声案内も搭載した。
また、人とロボットの安全な協働と生産性最大化を目指し、4つの主要な改良を施した。1つ目は、安全性の強化で、音声案内機能や衝突防止センサーを追加。作業現場での労災リスクを軽減し、作業者が安心してロボットと協働できる環境を整備した。
2つ目は、夜間収穫の対応機能。夜間の作業対応で24時間稼働の実現し、収穫量の増加と稼働効率の最大化を図った。3つ目は、誤切断リスクの抑制。独自の誤収穫防止センサーとカメラを搭載した収穫ハンドで、作物の主枝を損傷するリスクを99.96%まで低減した。
4つ目は、機体構造の共通化で、ピーマンやキュウリなど複数の作物に対応する汎用(はんよう)性を向上。縦方向の収穫範囲を従来機よりも50cm拡大することで、高い位置にある作物の収穫も可能にした。








