レックスプラス(川崎市)は11月4日、イオンネクスト(千葉市)が、2026年に開業予定の八王子顧客フルフィルメントセンター(CFC、東京・八王子市)に、AMR(自律移動ロボット)「Lexx(レックス)500」と、自動台車けん引ソリューション「LexxTug(レックスタグ)」を導入すると発表した。
導入は、レックスプラスと三菱HCキャピタル(東京・千代田区)グループ会社のU-MACHINE(ユーマシーン、名古屋市)が共同で行う。冷蔵帯エリアのかご台車と6輪台車搬送をロボットで自動化することで、オペレーターが入荷作業に専念できる環境を構築し、センター全体の供給能力向上させる。
「LexxTug」は、かご台車と6輪台車を対象とした自動搬送ソリューション。自動搬送ロボット「Lexx500」に装着し利用する。既存台車は改造が不要で自動着脱と搬送ができる。最大可搬重量は500kg、最大速度は時速約4.3km。イオンでは、従来の電動ムーバーを使用した有人搬送作業を自動化ソリューションに置き換え、人的リソースの最適化、作業安全性の向上、搬送効率の改善につなげる」
イオンネクストのCFCは、イオンのネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」を支える中核拠点で運営されている。同社のCFCは、冷蔵帯の台車搬送に電動ムーバーを利用していたが、乗車人員の確保、教育コスト、安全確保などが課題となっていた。
新設する八王子CFCでは、この課題解決で、「LexxTug」の無人搬送を導入した。搬送業務をロボットが担うことで、オペレーターが入荷業務などの付加価値業務に集中できる体制を構築し、全体的な供給能力の向上を図る。
イオンネクストは2023年7月より、AIとロボティクスを活用したオンライン専用スーパー「Green Beans」のサービスを開始。高精度な物流システムとコールドチェーン技術を活用し、新鮮な食品や日用品を最適なタイミングで顧客に届ける仕組みを整えている。「LexxTug」の導入は、AIや自動化技術を活用した物流の取り組みの一環で実施した。








