椿本チエイン、中国SEERとAGV・AGFの販売パートナー契約 製造業の自動化事業を本格化

SEERのAGV・AGFの製品群
SEERのAGV・AGFの製品群

椿本チエインは11月4日、中国のShanghai Seer Intelligent Technology(SEER、シャンハイ・シアー・インテリジェント・テクノロジー)とパートナー契約を締結し、同社のAMR(無人搬送車)と自動フォークリフト(AGF)の販売を11月から開始したと発表した。

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SEERのAMRの稼働イメージ

SEERのAMRとAGFは、小型から大型まで幅広い機種をそろえる。レイアウト変更の影響が少なく、導入が容易で、用途や環境に応じたカスタム対応が可能。椿本チエインでは、ソリューション提供実績を生かし、現場の課題や搬送環境に合わせてAMRやAGFを組み合わせ最適なシステムを提案する。

導入から据え付け、稼働までをワンストップでサポートする体制も整備。独自のネットワークシステムで設備の稼働状況を常時モニタリングし、全国の拠点からのメンテナンス対応も行う。

SEERは2020年に創業した中国のインテリジェントロボット企業。AMRとAGF、関連制御システムを開発・製造し、世界で展開する。今回、椿本チエインとの提携で日本市場でのビジネスを強化する。

一方、椿本チエインは、深刻化する労働力不足や生産現場の自動化ニーズの対応で、物流分野を中心に小型AGVやAMRの導入を推進してきた。今回、SEERとのパートナー契約で、生産現場向けの搬送自動化事業を本格展開し、2030年度までに30システムの導入を目指す。